クラムカード

crumcard

 アメリカン・コミックス、そしてアンダーグラウンドカルチャーの旗手、ロバート・クラムが手がけたジャズミュージシャンのトレーディングカードセット!

 ジャニス・ジョプリン 「CHEAP THRILLS」 のジャケットやコミック 「FRITZ THE CAT」 などで知られ、一度見たら忘れられない毒のあるイラストで熱狂的なファンを持つクラム。私がクラムを知ったのは、当時心酔していた、アメリカが誇る無頼派作家チャールズ・ブコウスキーの挿し絵から。硬派で変態なブコウスキーとエログロながらどこか品のある作風のクラムとの取り合わせは衝撃的でした。そして今回のクラム&ジャズミュージシャン、それも初期のジャズ!!という組合わせにも感激。
 ロバート・クラム自身もミュージシャンであり、とくに戦前の古いジャズが好きでSP盤コレクターでもあるみたいです。

 36枚セットで、Jelly Roll Morton、Louis Armstrong、Coleman Hawkins、Fletcher Henderson、Sidney Bechet…時代を代表するジャズメンがずらり。みなさん、レコードジャケットや本などで見たことのあるいつものポーズそのままなんですが、Duke Ellington がどことなくいい人そうに描いてあったり、Fats Waller がなんとなく農家のおじさんぽかったりとクラム的味付けがまた面白いです。ああ、こんな味付けの Count Basie や Lionel Hampton や Trummy Young も見てたい。続編、出ないかなあ〜。

crumcard2 裏面には各ミュージシャンの簡単なバイオグラフィーも。生没年や出身地、主な作品や活動などが手軽にわかります。ちなみに Earl Hines を見ると「タップダンサーの Gregory Hines の父」とあり、「…えええ!!!」と驚きましたが、ネットで調べた限りそのような事実は発見できず…。ま、そんなこともあります。

 日本での購入先はコチラ。他にブルースやカントリーのシリーズもあって、こちらも気になります。
http://www.crumbcardsjapan.com/

 dakairac-1329
 ちなみにこのイラストがジャケットに使われた「ヤズー・ヒストリー・オブ・ジャズ」というCDも。イラストで描かれているミュージシャンの曲をはじめ、何やらとてもレアな音源の香り…。イラスト見ながら音楽を聴いて…セットで楽しみたいものです!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です