リンディな曲名

 リンディホップにぴったりの名曲 『Jumpin’ at the Woodside』 は、カウント・ベイシーがNYで定宿にしていたというウッドサイドホテルでの滞在中に生まれた曲だそう。サヴォイボールルームから数ブロックしか離れていなかったというホテルで、サヴォイの演奏やダンサーに思いを馳せて作ったのでしょうか。

 スウィングの時代にはリンディホップやサヴォイ・ボールルームにちなんだ曲がたくさん作られました。「Lindy Hop」 「Swing Out」 「The Jitterbug」 「The Jitters」 などそのまんま曲名になっていることもあれば、歌詞の中でスウィングの時代やリンディについて絶妙に語っている曲も。では、リンディな曲達をご紹介します。

『Lindy Hopper’s Delight』 Chick Webb
サヴォイの王者、Chick Webb によるリンディホッパーのためのダンサブルな曲。Chick Webb は他にも 「I’m Just A Jitterbug」 「Sing Me A Swing Song (And Let Me Dance) 」 などダンスにちなんだ名曲をたくさん残しています。

 
『Stompin’ At The Savoy』 Edgar Sampson,Chick Webb, Benny Goodman,
数々のミュージシャンに演奏されているスウィング時代を代表する名曲。作曲&編曲の Edgar Sampson は、サヴォイのダンサーが刻むリズムに魅了されてこの曲を作ったという話も。エラ・フィッツジェラルドなどが歌う歌詞付きバージョンもあり、歌詞はロマンティックな雰囲気。

 
『Jumpin’ at the Woodside』 Count Basie
サヴォイから数ブロックしか離れていないウッドサイドホテルで、思わずベイシーもジャンプしちゃった…?

 
『Big John’s Special』 Horace Henderson
Big John とは、サヴォイ・ボールルームのドアマンの名前だとか。Chick Webb の他、Benny Goodman、Harry James などに演奏されたスウィングナンバーです。

 
『Look Out』 Slim Gaillard & Slam Stewart
人気ノベルティグループ、Slim & Slam。歌詞の中に 「Savoy」 や 「Lindy hop」 などの言葉が登場します。

 
『Shorty George』 Count Basie
リンディホップの名付け親と言われるトップダンサー、Shorty George の名をとった曲。
 
 
『Swing Out to Victory 』 Fats Waller
ハーレムが誇る偉大なピアニストにして希有なエンターテイナーのファッツ・ウォーラーもダンスについて歌っています。

 
『Savoy 』 Lucky Millinder
サヴォイ・ボールルームのハウスバンドも務めたラッキー・ミリンダーによる一曲。ミュージシャンもダンサーも、見る人も聴く人も誰もが楽しんだサヴォイの魅力を詰め込んだ一曲。

 
『Wham』 Jimmie Lunceford
スウィングという限られた時代の魅力を伝える素敵な歌詞。Killer-Diller とか、Swing Out Loud なんていうリアルな言葉遣いにぐっときます。

 
『Rug Cutter’s Swing』 Duke Ellington
Rug Cutter とは優れたダンサー、それも主にリンディホッパーのこと。エリントン楽団に在籍していた Cootie Williams は 「Cootie Williams & His Rug Cutters」 とバンド名にもこの言葉を使用しています。

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