NYレポート1 – Frankie Manning Memorial Service

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 さる5月21日〜25日、偉大なリンディホッパー、フランキー・マニングの誕生日を祝うダンスイベント「Frnankie 95 Festival」がNYで盛大に行われました。本来は95歳のお祝いをする予定でしたが、一ヶ月前に惜しくも他界したフランキーの追悼式として開催された今回のイベント。世界中から2000人ものダンサーが集まり、15のバンドが出演!リンディホップ界では久しぶりのビッグな催しとなりました。

 私は22日のセレモニーから参加。イベントの模様、そして今回訪れたNYジャズシーンを、数回にわけてレポートします。

Frankie Manning Memorial Service

memorials-1 22日の朝に行われた教会でのメモリアル・セレモニー。追悼とはいえ、フランキーの遺言通り、音楽ありダンスありのまったく湿っぽさのない素敵な会でした。

 セレモニーは、ともにカウント・ベイシー楽団に在籍していた Benny Powell&Frank Wess による演奏でスタート。 ベイシー楽団が大好きだったフランキーも喜んでいるはず。個性豊かなヴォーカル陣も華を添え、タップダンサー Savion Glover の母、Yvette Gloverのヴォーカルはとくに感動的でした。

白い服が Yvette Glover 、その前にいるのが Benny Powell と Frank Wess

白い服が Yvette Glover 、その前にいるのが Benny Powell と Frank Wess

 弔辞を述べる面々も、Duke Ellingtonの孫、Mercedes Ellington、アメリカの大プロデューサー、George Avakianなどなど豪華な顔ぶれ。改めてフランキーの偉大さを実感しました。なんでもAvakian氏はフランキーとは高校生の頃からの知り合いだとか。「私は、フランキーのプライベートレッスンを断った唯一の人間だ」なんてジョークも飛ばしていました。
 スウィンギーな演奏につられて通路で踊り始めるダンサー達、ついには壇上の神父様まで踊っていました。教会での儀式が終わると、名チューバ奏者 David Ostwarld のバンドに率いられてセカンド・ラインのスタート。セントラルパークを目指し、フランキーの写真を掲げた参列者が5番街を練り歩きました。このセカンド・ラインの模様は翌日のNYタイムズ紙にも取り上げられていました。

secondline2 セントラル・パークでは、NYが誇るビッグ・バンドGeorge Gee & His Make Believe Ballroom Orchestraが待機。ダンスタイムのスタートです。青空の下で踊る気持ち良さは格別。しかもフルビッグバンドです!以前NYで会ったダンサー達、そして世界各地のイベントで会った人達と次々に再会して、まるで同窓会のよう。現在、フランキーのドキュメンタリー番組を制作しているというスウェーデンのTV局クルーに突然インタビューされたり、最多人数によるシムシャムのギネス記録に挑戦などあっという間に時間が過ぎていきました。
 予報ではあまり天気がよくないと言われていた週末でしたが、セントラル・パークには夏のような日差しが降り注いでいました。そういえば、フランキーのお葬式でも雨の予報だったはずが天気は崩れることなく、式の最中、きらきらと光が射し込んできたのだとか。参列したというNYの友人は「まるで奇跡みたいだったよ。」と話していました。さっすがフランキー。centralp

NYの名物ダンサー、I。

NYの名物ダンサー、I。

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