ジャズの歴史

 日本のトラッドジャズ聖地といえば、西●●のM。マスターF氏はディキシー、スウィング、そしてモダンジャズへの造詣が深く、とめどない愛情と毒舌で日本のジャズメンを支える希有な存在です。そのマスターによる、ジャズの歴史についての解説が、氏のブログに載っています。
 スウィングって?ディキシーって?トラッドジャズ?ホットジャズ…?よく耳にする言葉の解説から、さまざまな事柄や人物のつながりなどジャズの流れについて、とてもわかりやすく書いてあるので、興味のある方はぜひ来訪を。

 今回の解説、もともとの発端は長年私がモヤモヤと抱いていた疑問に答える形で書いてくださいました。疑問というのは、「スウィングジャズは白人主体なのか?」ということ。実際そういう記述をよく見かけるのですよ。確かにベニー・グッドマンという白人ミュージシャンが、スウィングの一大ブームの立役者となり、当時の白人社会を中心にその流行が社会現象ともなった、ということはわかるのですが、ではスウィングの生みの親とも言われているFletcher Hendersonや、リンディホッパーにおなじみのサヴォイの王者、Chick Webbはどうなっちゃうの?知名度が低いから?じゃあ、Duke EllingtonやCab Callowayは、どうなの?…そんなモヤモヤをマスターにぶつけたところ、さすがのお答えを返してくれたのでした。
 ふと考えると、リンディホップからジャズにアプローチした私は、もしかしたら頭の中に特殊なジャズマップができているのかもしれない…。そんな思いもあり、一度、その筋の方にジャズの歴史を解説してほしいという思いもあったのです。

 いわゆるジャズの解説本というのはたくさんありますが、ディキシーやスウィング時代はモダン以降に比べると内容が薄かったり、給食の味的というか、最大公約数的な当たり障りのない文章だったりしてもう一つ面白くないことも多々。マスターならではの切り口&毒舌も含めて、今回の解説はヒジョーに楽しく読ませていただきました。お薦めです。→私見「ジャズの歴史」

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